契機
・手軽なメモリ・キーヤが欲しくJA1HHF/日高さんのホームページでPICによるエレキー(PIC16F84A)を参考にして製作してみました。
特徴は、
・データー用にE2PROMメモリーが64バイトある。
例 CQ 3回
DE 1回
JF6LIU/1 QRP 3回
JCC 110109(横浜市港北区) 1回
K 1回 でおつりがきます。
・書き込みの際、発光ダイオードで25%刻みに残量を表示する。
・リピートスイッチにより1回だけの送信、繰り返し送信が可能。
・可変抵抗器を取り付けることにより、送信スピードが可変できる。
・小型ブザーでモニターすることができる。等。
・PICを使用するので、部品点数が少ない(つまりお手頃で製作が比較的簡単)。
製作にあたり、参考とさせていただきましたJA1HHF/日高さんに深くお礼申し上げます。
簡単なメカニズム
おおまかな、概要、動作は、日高さんのホームページPICエレキー(PIC16F84A)を参照して下さい。
私の場合は、カツミのパドルに取り付け、一次側の電源を単3電池×2本とし、バグキーは無線機側にありますので取り付けませんでした。モニターを使用しない時はうるさいだけですので、ブザー音のON/OFFスイッチを、また無線機と接続するプラグは標準プラグとミニプラグ両方を取り付けました。
回路図(PDF形式)を参照下さい。
部材
部材は主に通販で購入可能です。
秋月電子通商 / 千石電商
PICマイコン PIC16F84A
PIC用ICソケット 18P
トランジスタ 2SC1815(NPN形)
LED 赤(任意)
抵抗 390Ω/1kΩ/10kΩ(1/6W以上)
セラミックコンデンサ 0.01μF/0.1μF/50PF 耐圧は25V以上(50PFは50V以上)
トグルスイッチ
プッシュスイッチ AJN1B32
電子ブザー HDB-06PN(4〜6V用ですが、3Vでも十分にモニタできました)
ユニバーサル基板 72 x 47mm
可変抵抗用つまみ
可変抵抗 16Φ10kΩ(Bカーブが望ましい)
プラスチィックスペーサ(通常のものでもよいが東急ハンズで購入)
標準プラグ / ミニプラグ
・ケース(100円ショップ)
・単3電池ボックス(ここでは2本用になっていますが、電圧が降下すると動作が不安定にある場合がありますので余裕をみて3本用の方がよいと思います。4本用はニカド電池1.2V×4本ならいいのですがアルカリ電池等1.5V×4本だと、PICが5.5V以下となっていますので注意が必要です)
またPICマイコンに書き込むソフト(F84Aキーヤー用PIC書込み用.hexプログラム(控え)、書き込むライター(秋月電子通商のキット)が必要になります。
製作
部材を揃えます。PICはローカルさんに書き込んでいただきました。
スペーサはプラスチィックスペーサ(東急ハンズで購入)を使用しました。
ユニバーサル基板 72 x 47mmに部品をどう実装するか、レイアウトを検討します。
ブザーは最終的にここには実装しません(ご注意を)。
レイアウトが決まったらリード線を使用して簡単な場所からハンダしていきます。
LEDのアノード、カソード、トランジスタ2SC1815(NPN形)の向きに注意します。
リードの後は、ユニバーサル基板に実装しない部品類を動作試験用に仮接続します。
パドルに接続します。
プッシュスイッチを2秒以上押すと、( -・・・- )音がブザーより聞こえてきます。ここで、ブザー音が正常に鳴ればほぼ完成に近いです。パドルを適当に打つと打った容量に応じ、メモリの使用量(使用するだけ発光ダイオードが点灯していきます)がわかります。試験的にメモリをいっぱいに使用して発光ダイオードが正常に点灯することを確認します。
可変抵抗のつまみを回すと速度が変化します。好みにより可変抵抗の外に付ける抵抗を決めます。私は10kΩ×3本使用しました(あったものを使用)。
テストしているモニター音(wav形式)
パドル防塵用ケース兼メモリ・キーヤを内蔵するケース(100円ショップで購入)を使用するパドルに合わせて加工していきます。
使用するパドル
ケースの内側にメモリ・キーヤをスペーサを使用して取り付けます。また他のスイッチ等もレイアウトを考えて順次取り付けていきます。ブザーはスペーサの高さより高かったため、ケースの横側にクイック5等で取り付けました。
ICOM IC-703(標準プラグ)、YAESU FT-817(ミニプラグ)交互に使用できるよう2つのプラグを取り付けました。
完成したメモリ・キーヤ。
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