製作の契機
・学生時代に一度製作したこともあり、また作ってみたいと思った。
・他のバンド 2m でも製作したことがあり非常に手軽であった。
・移動運用の際、周辺に草木があり八木アンテナ等設置困難な場所が多かったこともあったのでなんとか垂直系でもよいので高さが稼げるものが欲しい。
・登山等移動運用時にかさばらず、軽量であるものが欲しい。
・ローコストで、手軽の割りに比較的電波が飛ぶこと(6エリア時代に8エリアまでこのアンテナで簡単に飛んでいった記憶がある)。
・比較的目立たず、垂直にできるだけ伸びる釣竿のようなものがよい。しかも手軽であると便利であるものが欲しい。
J型アンテナ(Slim Jim)はこんな感じのアンテナです。λ/2(ラジエータ部)、λ/4(マッチング部)です。下側から24cmの箇所が給電部(マッチング部のショートスタブ)となります。給電部が低いので、打ち上げ角は低いです。
カットした側に、同軸のアースを接続します。
実際に釣竿 PC-ANT100に取り付けたイメージ図
アンテナ用に300ΩのTVフィーダ(近くの電気屋さんで220円でした。近頃は100円ショップにもあるとか)。ついでに10mの巻き尺(こちらは100円ショップ)も購入しました。
300ΩTVフィーダ、釣竿(PG-ANT100)が黒なので、アンテナに接続するケーブルも
RG-58/U(黒)を使用しすべて黒色に統一し目立たなくなるようにしました。
順に製作していきます。端の部分です。
ハンダでショートさせる際、セロテープ等で一時的に止めておくと作業しやすいでしょう。
切断部分です。約1cm(写真は加工前です)程度切断します。
マッチング部分です。
移動用グッツです。
・50MHz帯J型アンテナ
・釣竿10m(PG-ANT100) 布袋付き (で取り扱ってます)布袋があると目立ちません。またここではPG-ANT100の使用方法が説明してあります。
・釣竿を簡易的に縛る自転車用ひも。
・50MHz帯用ミズホピコMX-6Z(250mW QRPp機)。
PG-ANT100の中にビニール袋を入れ込んでます。中の竿が容易に上下移動しないようにするためです。
釣竿の先からJ型アンテナをテープで取り付けていきます。
釣竿を縦にするわけですから、竿を継ぎ目とアンテナと一緒にテープで固定し、容易に下へ落ちてこないようにします。
容易に釣竿(PG-ANT100)が固定できる物で自転車用ひもでくくりつけます。J型アンテナ自身重量は軽いので強風時以外は容易に固定できます。倒れないように注意は必要です。
50.245MHzで、SWRは約5.0近く。寸法通りに製作しこれ以上SWRが下がることはありませんでした。また同軸ケーブルの接触不良も判明し測定したSWRは最終的に当てにはならなかった。
ショートスタブ部分を以下のように調整しやすいようにした。
ショートスタブ部分でSWRが落ちても、ラジエータ部の長さも調整すればさらによくなると考え、以下のように調整できるようにした。
釣竿(PG-ANT100)を固定するとSWR調整が容易とならないため公園の広場中央で何度も調整した。
地面(葉っぱの上にタオル)にディップメータを置いて、ショートスタブ
と ラジエータ部を調整。SWRは1.35からは下がらなかった。50.075MHzが一番よい周波数であった。
50.250MHz付近でもSWR
1.5以下。
上記、SWR時の寸法は以下の通り。
SWR調整後の、SWR曲線は以下の通り。最適周波数ポイントをもう少し上に上げてもよかったが少しいじるとSWRが極端に変化する場合があったのでこのままの状態とした。
周辺に草木があると釣竿の方がいいと思いました。
右側がJ型アンテナ(300ΩTVフィーダ)、右側が同軸ケーブル
6m M型コネクタ。
J型アンテナケーブルの重量を測定してみました。
2つ合わせて325(g)。軽い軽い。
J型アンテナの調整が完了したら、テープで止め防水対策を施します。
1cm切断した部分は、割り箸等を使用しフィーダが切断されたりしないよう固定しておきます。
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