◆ 抵抗1本でNi-MHに充電する ◆

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 ・写真、絵をクリックすると大サイズで表示します。

契機

・2007年1月号CQ誌 電子工作を始めよう「COLUMN 抵抗1本で作る充電器の製作 JF1RNR/今井さん」を記事を見て製作してみました。
・抵抗1本でNi-MHにやさしく、簡単でもあったので今回製作してみることにしました。
・移動運用には非常に軽量で手軽で便利です。
・FT-817等の無線機の電源用として使用しています(現在、移動運用時にはかかせないアイテムの1つです)。
・個人的にもご教授いただきましたJF1RNR/今井さんに深くお礼申し上げます。

簡単なメカニズム

以下にまとめます(詳細はCQ誌を参照下さい)。

・Ni−MH(ニッケル水素電池)は定格電流の1/10で約15時間程度充電する。
 (ex.2300Ahでは、230mAで約15時間充電)
・Ni−MH(ニッケル水素電池)を8本使用すると、
 空の電池 = 8V
 フル充電 = 11.2V となり、今回使用する一次側の電圧15Vからの差分で抵抗値は約20Ωとなり、消費電力は約1.2W、これで充電させるための電流制限抵抗値とWが決まります。
(私の場合は、後ほど記述しておりますが20Ω/5W品を使用しました)



・今回、簡易的な電圧計をつけました。




必要な電気部材は、秋月電子通商 で入手可能です。




・左側は1800AhのNi-MHです。後日制限抵抗値を変えて充電させました。





・購入時点で9.51V(8本直列)あることを確認。




・充電器とNi-MH部分のケースを加工します。充電器(黒側)はタカチのケースをNi-MH(白側)は100円ショップのケースを使用しました。




・赤LEDは規定電流値以内(たいていのLEDは1kΩと接続でok!)のものを使用しテスト接続、輝度を確認しました。
・制限抵抗Wは当初2W品を使用したのですが、充電時かなり熱くなったためケースに収納させることを考えてワンランク上の5W品を使用することにしました。






・AC電源(15V/0.8A)と接続するジャック、LEDをケースに取り付けます。




・制限抵抗と1kΩ抵抗、Ni-MHと接続する線等を配線します。
・制限抵抗5Wは発熱しますのでケースの中央に位置するよう配置します。
・当初、電源用スイッチを設けようかと考えましたが、AC電源のプラグを抜けばよいのでやめました。








・アナログ電圧計用のケースは100円ショップで用意しました。
・バナナジャックを使用することにしたので、スイッチは設けませんでした。




・今回余った電圧計、秋月電子通商 で販売されております。










・ケースに穴を空けてケーブルを引き出そうかと思ったのですが、しまうことを考慮し結局穴は空けませんでした。
・外出した際、テスターでもよいのですがちょっとした電圧を見たい場合があると思ったので用意しました。






・Ni-MHの向きに注意!! 90度回転させてしまうと、Ni-MHと端子部分がショートしてしまう可能性があるためです。
・Ni-MHを使用する時は静電防止用プチプチを詰めて使用します。




・ACアダプタ、充電器、簡易電圧計を接続し15V出力していることを確認します。




・Ni-MHを搭載し、充電を開始します。約15時間程度かけて徐々に電圧値が上がりますので11.8V程度になったら充電をやめます( 過充電に注意!! )。
・AC電源を取り外すと、11.4V程度になります。
・使い始めは電池の充放電が不安定な場合がありますので、移動運用の前に数回充放電を実施した方がよいと思います。
・LEDについて、電池からの逆流を防止するには電池と抵抗の間に逆流防止のダイオード(ex.100V1A(1N4007/10D-1等)を挿入するとNi-MHから逆流してLEDが点灯しなくすることが出来ます(AC電源を外してもNi-MHからの電圧でLEDが点灯してしまうため)。但しダイオードで約0.7V程度の電圧降下が生じるため充電時間が多少長めになります。

 
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